甘ったれた生涯を送って来ました
人間失格、後藤海です。
本当に甘ったれた生涯を送ってきました。
いじめられたこともなく、なにかにつまずいたこともない。
体を動かすのは苦手でしたが、それでとやかく言われたこともありません。
大学にも不備なく通いましたし、なんの問題もなく卒業しました。
でも、鬱病になりました。
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鬱病になった原因はわかりません。
カウンセラーさんが言うには、ボクはずっと昔からうつ病だったらしいです。
自覚はありません。
原因もよくわかりません。
ただボクが鬱病であるという結果だけしか残っていないのです。
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自分は他人よりも劣っていると思います。
何を比べても、それは変わりありません。
頭の出来も、性格も、見てくれも、何もかも。
呼吸ひとつとっても、足の運びでさえも、何もかもが他人より劣っています。
だから、迷惑をかけてしまうのです。
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放任主義の母からひとつだけ教わったことがあります。
「他人に迷惑をかけることだけはするな」
たったこれだけのことが、いまだに出来ないのです。
ボクは迷惑をかけて生き続け、ここまで来ました。
人間の屑と呼ぶにふさわしい人間だと思います。
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だからこそ、ボクはボクに死んでほしいのです。
死ななければいけないと思うのです。